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マフィア帝国ハバナの夜

2017年07月29日


著者:T.J.イングリッシュ
訳者:伊東孝
発売元:さくら舎

オバマが国交を復活させたけれど、それをトランプが、また、どーにかしようとしている国。

それはキューバ。そんなキューバの首都がハバナ。

ハバナって50年代のアメ車がいまだ現役で、大量に走っているわけですが、これには理由がちゃんとあるわけですよ。

50年代、キューバはアメリカンの第三位の貿易相手国だった。

マジか?という気がしないでもないですが、キューバからアメリカには砂糖や、ラム酒や、糖蜜や、なんやかんやが大量に輸出され、アメリカからは大量のドルが流れ込み、セレブがバカンスを楽しんでいたと。

なぜかって?ハバナにはラスベガスを凌ぐ(当時のラスベガスは今のように発展してなかったしね)カジノとエンターテインメントの世界が繰り広げられていたから。

カジノとエンターテインメントが繰り広げられていれば、そこにマフィアが集まるわけで、ハバナには全米各地からマフィアの親分が集まり、社交と犯罪を繰り広げてましまとな。

そんな状況をモチーフにした映画が、「ゴッドファーザー」なわけですな。広島代理戦争をモチーフにして「仁義なき戦い」が作られたのと似ているようで、似ていないと。

で、そんなマフィアの親分がマフィアの楽園を作り上げた国に腐敗が生まれないわけがなく、キューバ政府は思いっきり腐敗していたわけで、その腐敗を一掃し、革命を起こしたのがカストロでしたと。

しかし、なぜにキューバがマフィアの楽園になったのかというと、それは禁酒法の時代にさかのぼると。アメリカ東海岸の各港にキューバからラム酒や、ラム酒の原料になる糖蜜が密輸されていたとな。で、そんな密輸されたラム酒をさばくのは東海岸の港で沖仲士をしていたのがイタリア系移民。そんなイタリア系移民の沖仲士の元締めがマフィアでしたと。

おお!

全てが繋がる!

で、なんで山口組と同じようなことしていたマフィアが、そこまで勢力を持つようになったのかというと、ワシントン≒政府が後押ししたから。

時は第二次世界大戦前から、ちょうど回戦直後。ナチス・ドイツのUボートが大西洋航路の通商破壊を行い、その範囲をアメリカ東海岸まで広めていたから。

そんな東海岸を守るため、スパイを一網打尽するために行われたのが「オペレーションアンダーワールド」。マフィアのボス・ルチアーノとアメリカ軍を取り持っていたのが、ユダヤ人マフィアのランスキー。

第二次世界大戦が終了するとルチアーノはアメリカを追放されるが、ランスキーは、そのままアメリカに残り、その財力でハバナにマフィアの帝国を築きましたとさ。

いや~すごい。

血みどろのゴッドファーザーな世界が繰り広げられ、キューバでは共産革命が起きるのだけれど、ランスキーは寿命を全うする人生を送ったのだとな。

スゲーな。

そんな人生を送りたい。




マフィア帝国 ハバナの夜 ―ランスキー・カストロ・ケネディの時代 単行本(ソフトカバー)


タイトル:マフィア帝国ハバナの夜
著者:T.J.イングリッシュ
訳者:伊東孝
発売元:さくら舎
おすすめ度:☆☆☆☆(これはおもろい本でしたわ)
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