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栄光なき天才たち2011

2017年04月17日

著者:森田慎吾
監修:鈴木一義
原案:矢吹明紀
発売元:集英社

この年の「栄光なき天才たち」は良いわ。

取り上げられているのは純国産自動車の先駆け『オートモ号』を作った男。白楊社の豊川順彌。

大正十年に日本で純国産の乗用車が製造されていた、なんて話を知っている人、ほとんどいないだろうなぁ。

ダットサンか?はたまた、豊田か?そういう知識というか情報しか持っていなかった人が多いことなのでしょうな。

でも、そうではなかった。

技術立国日本の礎を作ろうとしていた男がいたわけですよ。

フォードや、シボレーが日本市場開拓に本気を出さなければ、きっと、白楊社は潰れることなく生き残り、日本の歴史は大きく変わったものとなっていたのでしょうな、と思うわけですわ。

しかし、良い漫画だなぁ。

栄光なき天才たちって。



栄光なき天才たち2011 (ヤングジャンプコミックス)

タイトル:栄光なき天才たち2011
著者:森田慎吾
監修:鈴木一義
原案:矢吹明紀
発売元:集英社
おすすめ度:☆☆☆☆☆(教科書として使うべきだな)
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栄光なき天才たち 2010

2017年04月12日

著者:森田信吾
発売元:集英社

その昔、ヤングジャンプで連載されていた名作漫画『栄光なき天才たち』のリバイバル版。

全く新しい内容ですな。

この巻で登場するのは

福永洋一
高畑導宏
マーク・エイブラハムズ

イグ・ノーベル賞を生み出したマーク・エイブラハムズの話は楽しくて良いのですが、志半ばでがんで死んでしまう高畑導宏の話は重いなぁ。

プロ野球選手としての寿命は短かったけれど、その後、バッティングコーチとして大成した高畑導宏。コーチングは教育だということで、ユニホームを脱ぎ、教職に。

しかし、がんに倒れてしまう。

もう、わたしもいい年なので、ひたすら泣いてしまいますよ。



栄光なき天才たち 2010 (ヤングジャンプコミックス) コミック


タイトル:栄光なき天才たち 2010
著者:森田信吾
発売元:集英社
おすすめ度:☆☆☆☆(やはりよいですな)

アストロ球団 第2巻 ロッテオリオンズ編

2017年04月07日

原作:藤崎史朗
作画:中島徳博
発売元:太田出版

初出は少年ジャンプ。少年ジャンプ最盛期のベースとなったであろうマンガですな。ベースに流れるのは努力・友情・勝利。

ロッテオリオンズ編は、アストロ球団のフランチャイズ球場となるアストロ球場をかけて、ロッテオリオンズとアストロ球団の激闘が繰り広げられる。

策士・かねやんが率いるロッテオリオンズ。

超人ではなくとも通算400勝を誇る金田正一率いるロッテオリオンズであれば、アストロ球団を追い詰めてしまう。

ベースがマンガでなくとも、サッカーでも、格闘技でも、なんでも成り立っちゃうじゃね?

と言う野暮なツッコミはなしね。

だから、この漫画は、その後の少年ジャンプのベースになった作品なわけなのですよ。




アストロ球団 (第2巻)

タイトル:アストロ球団 第2巻 ロッテオリオンズ編
原作:藤崎史朗
作画:中島徳博
発売元:太田出版
おすすめ度:☆☆☆☆(名作だよね)

ギャラリーフェイク 20巻

2017年03月27日

著者:細野不二彦
発売元:小学館

第20巻のタイトルは「KYOTO POP」。消えていく京都の面影を守ろうとする知念と、それを手助けする藤田。京都はかび臭い町じゃない。平安の昔から、ポップアートに溢れた町なんだ!と、力説しても、なかなか実際に京都に住んでる人には通じないというもどかしさ。そんな世界が描かれております。

そんな20巻に収録されている話はこんな話。

・同行三人
・イヤー オブ ドラゴン
・注文の多い家庭教師
・パサージュを抜けて
・聖女の鎧
・KYOTO POP
・from the North Hotel

心にぐさっときたのが、オランダ人画家ハルスをモチーフにした『注文の多い家庭教師』ですな。
やはり、笑顔はいいよなぁ。
笑顔に溢れた作品、ワタシも欲しいですわ。

フランス・ハルス
フランス・ハルス(Frans Hals, 1581年/1585年頃 - 1666年8月26日)は、17世紀のオランダで活躍した大画家。
ハルスは、オランダ絵画の黄金時代を代表する画家の1人で、レンブラントよりはやや年長ながら、ほぼ同時代に活躍している。オランダのハールレムで活躍し、作品にはハールレムの住人を描いた肖像画が多い。人々の生き生きとした表情を捉える描写力は卓越している。笑っている人物画を多く描いたことから「笑いの画家」と呼ばれている。代表作の『陽気な酒飲み』、『微笑む騎士』は、モデルの人柄まで伝わってくるような名作である。ハールレムの名士を描いた集団肖像画も多い。
かつてオランダで発行されていた10ギルダー紙幣にまで肖像が使用されていた。

あとはペニーバンクという貯金箱と、アメリカ人画家エドワード・ホッパーと、都はるみ(w)をモチーフにした『 from the North Hotel 』。つまり、「北の宿から」なのですが、そんな演歌の女王よりも、エドワード・ホッパーの作品に惹かれましたな。

エドワード・ホッパー
ニューヨーク州ナイアック(Nyack)に生まれる。商業美術の学校に進んだのち、ニューヨーク美術学校(New York School of Art)で絵画を学ぶ。アシュカン派(ごみ箱派、アッシュカン・スクール)の指導的画家であるロバート・ヘンライは同校の教師であり、アメリカン・ライフの写実的描写はその影響とされる。
1915年にエッチングとイラストレーションに転向するが、1930年には水彩画と油彩画を再開する。
1925年に制作された『線路脇の家』はホッパーの最初期の連作の一つで、その後の彼のスタイルを決定づけた作品である。都会の街路、オフィス、劇場、ガソリンスタンド、灯台、田舎家などアメリカ人には見慣れた都市や郊外の風景を、単純化された構図と色彩、大胆な明度対比、強調された輪郭線で描く彼の孤独な雰囲気漂う作品は今日のアメリカでも高い人気をもっている。

こうやって美術の世界に触れていくのはいいですなぁ。




ギャラリーフェイク(20) (ビッグコミックス) Kindle版

タイトル:ギャラリーフェイク 20巻
著者:細野不二彦
発売元:小学館
おすすめ度:☆☆☆(定番ですなぁ)

ギャラリーフェイク 19巻

2017年03月10日

著者:細野不二彦
発売元:小学館

第19巻、タイトルは「楊貴妃の香」。ジャン=ポール・香本がメインのお話ですね。香本がサラの持つ魅力に気がついてしまい、楊貴妃が使っていたという体身香をサラ用に作ってしまう。そして、体身香を使用したサラは全身からすれ違う者を惹き寄せてしまう素敵な香りとホルモンを発するように。

そんなサラの膣分泌液を手に入れようと、サラにセックスを迫る香本。

秋吉という女優さんが登場するのですが、何度も登場するサラのセクシーショットに霞んでしまうわけですわ。

で、そんな19巻に収録されているのは、こんなお話。

当世質屋物語
甦るアール・デコ
箪笥の中に
パリスの審判
ショパンの新卒
楊貴妃の香(前編・中編・後編)

個人的に面白かったのは、軽井沢に庭園美術館のレプリカであるアール・デコな別荘を作る「甦るアール・デコ」がよかってたな。から

そんな別荘、ワタシも欲しいわ。




ギャラリーフェイク(19) (ビッグコミックス) Kindle版


タイトル:ギャラリーフェイク 19巻
著者:細野不二彦
発売元:小学館
おすすめ度:☆☆☆(定番ですわな)

ギャラリーフェイク 18巻

2017年02月23日


著者:細野不二彦
発売元:小学館

第18巻のタイトルは「似た者どうし」。
ロンドン警視庁、つまりスコットランドヤードには美術品の盗難・詐欺専門の操作を行う専門の捜査官がいまして。。。というのが「似た者どうし」の話の導入。そこの部署に属するロジャー・ワーナー。そのミスターワーナが、藤田とにてますよね、ということなのですな。

で、そんな18巻に収録されているお話しは、こんなお話し。

館長三昧
奈翁のオー・デ・コロン
アスパラガスの皿
宝探し同好会
似た者どうし
素顔のマリー
サバイバル・イン・サハラ(前編/後編)

高田館長の代理として、高田美術館を切り盛りする藤田の話が描かれた「館長三昧」がGood。リストラされて、飛ばされてきた高田文化財団のお偉いさんが、クルマ好きなのよね。



ギャラリーフェイク(18) (ビッグコミックス) Kindle版

タイトル:ギャラリーフェイク 18巻
著者:細野不二彦
発売元:小学館
オススメ度:☆☆☆(ですなぁ)

ギャラリーフェイク 17巻

2017年02月14日

著者:細野不二彦
発売元:小学館

第17巻のタイトルは「トンパミステリー」。中国雲南省に伝わるトンパ文字をモチーフにしたお話。中国周辺部に住む少数民族の文化って、残さないと駄目だよなぁ。そう思う今日このごろ。

ちなみに「トンパミステリー」に登場する歴史上の人物で、美術関係者はアメリカ人探検家のジョセフ・ロック。

本名はジョセフ・フランシス・チャールズ・ロック
オーストリア=ハンガリー帝国の首都ウィーンで生まれた。10歳の時に父親とエジプトにわたり、その後ヨーロッパ各地を放浪した。1905年にアメリカに移住し、1907年からハワイのホノルルに住み、後にハワイの植物のオーソリティになった。ミルズ・カレッジ(現在の私立高校ミッド・パシフィック・インスティチュート(英語版))で教職に就くが、1908年に健康のために戸外で働くことを選び、ハワイ大学で植物学者として働き、最初の栽培農園の設立に従事し、1911年から学芸員として1920年まで働いた。その後アジアの植物の探索に生涯を費やした。 ビルマ、タイ、アッサムで薬用植物のダイフウシノキの探索から始め、1922年から1949年の間は中国南部の植物、民族、言語の研究のために雲南省、四川省、南西甘粛省および東部チベットですごした。ロックの集めたアジアの多くの植物はアーノルド樹木園(英語版)[1]で栽培された。 麗江の近くの村をベースに、ムリなどのチベット地域の探検の記録を、ナショナルジオグラフィックに寄稿し、徐々に有名になり、たとえば小説家のジェームズ・ヒルトンの、理想郷「シャングリラ」が登場する『失われた地平線』の執筆に影響を与えたとされる。 1917年からのゴロクの反乱(英語版)(Ngolok rebellions)の間には、ロックは何度もチベットの夏河県やラプラン寺のゴロクのチベット人(英語版)(Golok people)と馬麒が率いるイスラム軍との戦いを目撃し、馬麒軍の残虐な行動を目撃した。 ロックは植物学的に興味深い地域のひとつである雲南省に入った植物学者としては、ジャン・マリー・デラヴェ神父(Père Jean Marie Delavay)やジョージ・フォレスト(George Forrest)、ハインリヒ・ハンデル=マツェッティ(ドイツ語版、英語版)(Heinrich von Handel-Mazzetti)らの後に位置し、多くの植物を収集し、記載したという点では彼らに及ばなかったが、多くの貢献をした。 中国共産党が支配を確立した後の1949年に麗江市から他の外国人滞在者とともに専用機で退去させられ、中国を去りホノルルに戻った。1962年にホノルルで没した。 ボタンの種、Paeonia rockiiに献名されている。
中国共産党が少数民族を迫害する前の中国には、様々な文化があふれていたんだろうな、と思う。

で、そんな17巻に収録されていたお話はこんなお話。

●ルナティック・ルナシー
●堕天使の聖夜
●東方の三国志(前編/後編)
●トンパ・ミステリー(前編/中編/後編)
●キャラ立ちぬ

ナイキを登場させた「堕天使の聖夜」が、注目を引きましたな。

天使に関するクリスマスプレゼントを持ち寄る、そんなイベントで藤田が持ってきたのがナイキのレア物スニーカー。

スニーカーだって美術品になるってことよね。




ギャラリーフェイク(17) (ビッグコミックス) Kindle版

タイトル:ギャラリーフェイク 17巻
著者:細野不二彦
発売元:小学館
おすすめ度:☆☆☆(定番ですわな)

ギャラリーフェイク 16巻

2017年01月30日


著者:細野不二彦
発売元:小学館

第16巻のタイトルは「花と器」。

藤田のライバルである地蔵大作との戦いですな。なんか、こうかくと少年ジャンプの世界ですなw 二人が天下一武道会や、超人オリンピックではなく、料亭の床の間に活ける「花と器」での勝負なのですけれどね。そして、藤田と戦うのは地蔵大作本人ではなく、地蔵大作の使用人である黒川なのですけれどね。
黒川は千利休が豊臣秀吉をもてなした時のように、一輪の朝顔と竹筒を用意する。一方、藤田はひまわりと縄文土器を用意する。地蔵大作の仲間は当然のように黒川を支持するが、茶人の賀茂水仙だけはちがった。
秀吉を茶室に招いた利休は、はたして秀吉の望む花を活けたでしょうか?
否っ!!
あくまで自分の信じる最高の花でもてなしたのです!
例えそれが秀吉の機嫌を損ねることがあったとしても…
その利休の覚悟を、どなたが活けたか知らぬが、この向日葵にも私は見ましたぞっ!

と発言して、場を諌めた、と。

さすが茶人。

で、そんな16巻に収録されていたお話は、こんな話。

わたしを宇宙へ連れていって
花と器(前編/後編)
革命に死す
草原のブッダ
黒い画商たち
かくも長き不在
生贄
この胸にときめきを

フィデル・カストロがなくなってしまった2016年に、フィデル・カストロの盟友チェ・ゲバラのヒュミドールをモチーフにした『革命に死す』も良いですし、ヤクザの新たなしのぎを語る『黒い画商たち』も良かったですし、横浜山手の骨董品店で亡き夫を待ち続ける『かくも長き不在』も良かった。この作品の中に登場する"MARKS MONOGRAMS ON POTTERY PORCELAIN"って、本当に実在するのでしょうかね?

しかし、一番面白かったのは『この胸にときめきを』が好きですな。

はい。

巨乳は好きですよw



ギャラリーフェイク(16) (ビッグコミックス) Kindle版


タイトル:ギャラリーフェイク 16巻
著者:細野不二彦
発売元:小学館
おすすめ度:☆☆☆☆(面白かった)

ギャラリーフェイク 15巻

2016年12月23日


著者:細野不二彦
発売元:小学館

15巻のタイトルは「加州昭和村」。間違いなく孫正義やホリエモンがモデルと思われる登場人物。ITベンチャーの社長で、藤田の幼馴染。ものすごいお金持ちにはなったけれど、自分が子供の頃を過ごした時代が忘れられない。いや、金持ちになればなるほど、あの頃への思いが強くなるのでしょう。藤田に足踏み式ミシンの購入を依頼する。藤田以外のアートディーラーにも懐かしアイテムの購入・収集を依頼し、カリフォルニアに昭和30年代の日本を再現した「加州昭和村」を作るに至る、と。

そんな15巻に収録されているお話しはこんなお話し。

人魚姫の海
戦場に消ゆ
王様と乞食
仮面を掘り起こす者
三つの鞄
半分と半分
紙は応えてくれる。
皇帝と貧者のための卵
加州昭和村

個人的にはベトナム戦争と、戦場カメラマンと、ライカを扱った「戦場に消ゆ」と、SMの女王様の本心を扱った「三つの鞄」が良かったですなぁ。「三つの鞄」ではルイヴィトンのモノグラムがモチーフになっているのですけれど、そんなイメージナッシングw 本当の奴隷と女王様の関係性を学ぶことができますw



ギャラリーフェイク(15) (ビッグコミックス) Kindle版

タイトル:ギャラリーフェイク 15巻
著者:細野不二彦
発売元:小学館
おすすめ度:☆☆☆(面白いですなぁ)

ギャラリーフェイク 14巻

2016年11月28日

著者:細野不二彦
発売元:小学館

14巻のタイトルは「放蕩息子の帰還」ですね。

ジャコモの聖書をモチーフに、クラッシック界の巨匠ラインバーガーと、ロック界のカリスマ、ミッチェル・クーガーが実は親子であるというお話。二人の絆をつなぐのはストラディバリウスのバイオリンとレスポールのエレキギター。ジャコモの聖書にはストラディバリウスのニスのレシピが書かれているというお話。

ちなみに、ストラディバリウスの実在した末裔として作品中に登場する、ジャコモ・ストラディバリは実在しない模様。でもね、新約聖書にはジャコブは登場すると。

ラテン語のヤコブス(Jacobus)→ヤコムス(Jacomus)→古フランス語のジャムス(James) →イングランドでのジェームズ(James) 英語にはジェイコブ(Jacob)とジェームズ(James)

なのだとな。ヤフー知恵袋に書いてあった。

そんな14巻に収録されるのは下記のお話。

サラと知念と
税金天国
罪深きヴァンゲリス
高麗と李朝
地蔵現る!
放蕩息子の帰還(前編/後編)
人形は見ていた
波手奈の茶碗

この中で心にぐさっと刺さったのは「波手奈の茶碗」ですな。この中に出てくる美を知るものは孤独なり。徒党を組めばやがて慣れ合い腐りゆくまでという藤田の台詞が良かったわ。




ギャラリーフェイク(14) (ビッグコミックス)

タイトル:ギャラリーフェイク 14巻
著者:細野不二彦
発売元:小学館
おすすめ度:☆☆☆☆(よいですな)

アストロ球団 ブラック球団編

2016年11月17日

原作:遠先史朗
作画:中島徳博
発売元:太田出版

9月9日、同じ誕生日にボールの痣を持って生まれた超人たちが集い、アストロ球団を結成する。超人系野球漫画の金字塔がアストロ球団。ブラック球団編は、巨人軍に恨みを持つ元巨人軍の名ショート、荒巻監督のもとに集った超人との戦い。

今となっては完全に荒唐無稽なマンガであることには違いないけれど、グイグイ引きこまれてしまうのは、アストロワンをはじめとした登場人物描写の旨さによるものなのでしょう。

何より巨人軍の選手が、王選手、長嶋選手だけでなく、川上監督までもが珠道者として描かれているからなのでしょうな。

『グラゼニ』のようなリアルに振った野球マンガも良いですが、アストロ球団のようにファンタジーに振った野球漫画も素晴らしいわけです。




アストロ球団 (第1巻)


タイトル:アストロ球団 ブラック球団編
原作:遠先史朗
作画:中島徳博
発売元:太田出版
おすすめ度:☆☆☆☆☆(名作ですな)

ギャラリーフェイク 13巻

2016年11月16日


著者:細野不二彦
発売基:小学館

第13巻のタイトルは「カンボジアクエスト」。

ゲームデザイナーリッキー吉野が登場するのですが、そのルックスが飯野賢治なのですよ、完全に。『Dの食卓』や『リアルサウンド』の大ヒットでゲームをあまりやらない人でも「飯野賢治」という名前を目にするよにうになったんですよね。そんな飯野賢治リスペクトの話なんですね。飯野賢治と似た体型なので、42歳でなくなったというニュースは衝撃的すぎましたわ。

で、そんな13巻に収録されているのは下記のお話し。

●カンボジアクエスト(前編/後編)
●連立不当方程式
●左官魂
●聖なる宝石
●メトロポリタンの一夜
●化石をめぐる人々
●修復家の館
●”アンティーク・オルゴールで子守唄を”

個人的には「左官魂」がよかったですな。

ポンペイをイメージしたイタリアンレストランを作るために招かれたヨーロッパの左官職人と、フジタお同じボロアパートにすむアル中の左官職人の心温まる物語ですわw

取り上げられている美は鏝絵ね。
こて絵(こてえ、鏝絵)とは、日本で発展した漆喰を用いて作られるレリーフのことである。左官職人がこて(左官ごて)で仕上げていくことから名がついた。題材は福を招く物語、花鳥風月が中心であり、着色された漆喰を用いて極彩色で表現される。これは財を成した豪商や網元が母屋や土蔵を改築する際、富の象徴として外壁の装飾に盛んに用いられたからである。

2016年現在、左官職人と言ったら、大河ドラマ「真田丸」の題字を書いた挾土秀平さんが有名ですが、この話が書かれた頃は、知る人ぞ知るという存在でしたからねぇ。

日本にだって、左官職人はいるんだ。でも、今の日本じゃ、左官は必要がない。

そんなセリフに心が痛くなったりもしますわ。




ギャラリーフェイク(13) (ビッグコミックス) Kindle版

タイトル:ギャラリーフェイク 13巻
著者:細野不二彦
発売基:小学館
おすすめ度:☆☆☆(定番ですな)

こちら葛飾区亀有公園前派出所 200巻

2016年11月05日


著者:秋本治
発売元:集英社

こち亀、最終巻ですよ。サブタイトルは「40週年だよ全員集合」。

NHKのニュースにもなるくらいですしな。

収録されているのは

新世代の巻
メジャーデビューの巻
顔パスの巻
根画手部流の巻
ドローンパトロールの巻
映画エイドの巻
EV-ISETTAの巻
寿司講座の巻
右京の海の巻
スナイパーの時代の巻
芸術論の巻
ドローンの時代の巻
懐かしのビッグワンの巻
戦車先生の巻
京華の後悔の巻
中川はん出向の巻
夏の旅行IIの巻
中川家秋本家集合の巻
部長御乱心の巻
永遠の腕時計の巻
40周年だよ全員集合の巻

「40周年だよ全員集合」は同日発売の週刊ジャンプと、同時進行という、なかなか面白い企画。でも、オチは違うという。そして、びっくりするくらいの投げやり感というか、いつもと同じ感覚www

いいのか?こんなにあっさりしていてw と、逆に心配してしまいますわ。

扉の絵でしたが、チャーリー小林と、戸塚巡査が出ていたのが良かった。

でもさ、フツーは麗子や、纏と、両さんが結婚するようなオチを考えるじゃない、それがなんでフツーに終わるんだよwww

そして、この期に及んでというか、わざわざラジオの電リクブームが終わってから、ラジオの秘密を暴くという無慈悲さw



こちら葛飾区亀有公園前派出所200巻 40周年記念特装版 (ジャンプコミックスDIGITAL) Kindle版

タイトル:こちら葛飾区亀有公園前派出所 200巻
著者:秋本治
発売元:集英社
オススメ度:☆☆☆(寅さんみたいなものだよな)

ギャラリーフェイク 12巻

2016年11月03日

著者:細野不二彦
発売元:小学館

12巻のタイトルは「地震観音」。

地震の予兆を捉えると、観音様から音が聞こえるという、お話し。いや、話の中心はそれだけでなく、地震から美術品を守るというお話しもある。

東日本大震災の時、東北大学や、筑波大学の研究施設被害は話題になったけれど、美術品の被害はあまり話題になりませんでしたな。それは、その頃、そういうニュースを耳にしようと、心がけていなかっただけだからかしら?

で、そんな12巻に収録されているお話しは下記の通り。

女神の憂鬱
城下の騎士
地震観音
地図は導く
贋作王・バスティアニーニ(前編/後編)
地下墓所のアリア
下戸 上戸
梅雨晴れの日に

バスティアニーニで検索すると、サッカー選手や、オペラ歌手ばかりヒットしてしまって、「これはギャラリーフェイクの民明書房刊なのか?」なんて思ってしまったりもしたのですが、そんなことなかった。

東西贋作事件史

ここにちゃんとバスティアニーニの話が出ていた。バスティアニーニ胸像事件としてね。
 フィレンツェのジョヴァンニ・バスティアニーニは美術品の模造の修業を積み、20代初めから画商ジョバンニ・フレッパのもとで働き始めた。フレッパは、19世紀半ばから収集家の間で人気の高いルネサンス彫刻の模造品を扱っていた。1865年、フレッパはバスティアニーニにフィレンツェの偉大な詩人であり哲学者のジローラモ・ベニヴィエーニの胸像を制作させ、パリの産業館で公開した。的確な人物表現によってルネサンス期の精神を見事に表現したものと絶賛され、美術研究家の間ではドナテッロかヴェロッキオの作と推測された。翌年、所有者であるド・ノリヴォのコレクションの競売で1万3600フランという途方もない額でルーヴル美術館に引き取られた。しかし、ノリヴォと協定を結んでいたフレッパは、ノリヴォから分配金が支払われなかったため、バスティアニーニとともに胸像は贋作であるという暴露記事を雑誌に発表した。ルーヴル美術館はこれを認めず、フランスとイタリアの美術界は激しく論争を繰り返したが、バスティアニーニの持ち出した大量の証拠によって事実関係が実証され、ルーヴル美術館は面目を失ったのである。

あと、娘を持つ父親として、ほっこりと言うか、しっとりしてしまうのが「地下墓所のアリア」ですね。藤田の娘(と言われている)エリザベータがオペラの勉強をするためにイタリアに旅立ってしまう。

うちの娘さんも、そのうち、親元から巣だって行ってしまうのね・・・・と思うと悲しくなってくる。




ギャラリーフェイク(12) (ビッグコミックス) Kindle版

タイトル:ギャラリーフェイク 12巻
著者:細野不二彦
発売元:小学館
おすすめ度:☆☆☆☆(ですなぁ)

ギャラリーフェイク 11巻

2016年10月26日


著者:細野不二彦
発売元:小学館

11巻のタイトルは「顔のない自画像」

佐伯祐三の自画像がモチーフになっております。藤田の大学時代の恩師、船村先生も登場してきます。

そんな11巻に収録されている話は

「からくり奇譚」
「贋作紳士」
「砂漠の大画廊」
「八点鐘」
「バブル再訪」
「萩焼のこころ」
「ダディ・ペア」
「伊万里の道」
「顔のない自画像」

この中で面白かったのは滝川太郎をモチーフにした「贋作紳士」ですね。滝川太郎、昭和中期に活躍した美術商で、贋作作家。実在の人物。ウィキペディアで調べなかったら、民明書房刊と同じで、ネタかと思ってしまうところでしたわ。
滝川は西洋絵画の贋作を大量に製作した人物として知られている。もともと彼は絵画を中心とした西洋美術をパリで買い付けて日本に持ち込むという画商業を営んでいたが、同時に鑑定家としての知識を流用して多数の西洋絵画の贋作を作成した。
1968年(昭和43年)、芸術新潮による大々的な「滝川贋作」の糾弾報道によって、贋作事件が明らかになった。
1971年(昭和46年)、本人が芸術新潮の取材の中で、200点をはるかに超える西洋絵画の贋作を製作したと告白した。
画家としての滝川作品も数多く、各地の美術館や画廊で現在も見ることができる。その多くは印象派的で牧歌的な風景作品が中心である。

贋作というのが、社会問題になるようなことがあったんですねぇ。。。と、ただ驚いてしまいましたわ。

あと、ウィンズロウ・ホーマーをモチーフにした「八点鐘」。

『メキシコ湾流』(1899) メトロポリタン美術館

ヨーロッパからの移民の少年が、海運会社に拾われて、その海運会社のオーナーを追い出し&乗っ取り、しかし、今度は自分が会社を追われてしまう。

そんな栄光と転落を、船旅とホーマーの絵に重ねて語るのが素晴らしいです。




ギャラリーフェイク(11) (ビッグコミックス) Kindle版


タイトル:ギャラリーフェイク 11巻
著者:細野不二彦
発売元:小学館
オススメ度:☆☆☆(良いですなぁ)
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