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ギャラリーフェイク 12巻

2016年11月03日

著者:細野不二彦
発売元:小学館

12巻のタイトルは「地震観音」。

地震の予兆を捉えると、観音様から音が聞こえるという、お話し。いや、話の中心はそれだけでなく、地震から美術品を守るというお話しもある。

東日本大震災の時、東北大学や、筑波大学の研究施設被害は話題になったけれど、美術品の被害はあまり話題になりませんでしたな。それは、その頃、そういうニュースを耳にしようと、心がけていなかっただけだからかしら?

で、そんな12巻に収録されているお話しは下記の通り。

女神の憂鬱
城下の騎士
地震観音
地図は導く
贋作王・バスティアニーニ(前編/後編)
地下墓所のアリア
下戸 上戸
梅雨晴れの日に

バスティアニーニで検索すると、サッカー選手や、オペラ歌手ばかりヒットしてしまって、「これはギャラリーフェイクの民明書房刊なのか?」なんて思ってしまったりもしたのですが、そんなことなかった。

東西贋作事件史

ここにちゃんとバスティアニーニの話が出ていた。バスティアニーニ胸像事件としてね。
 フィレンツェのジョヴァンニ・バスティアニーニは美術品の模造の修業を積み、20代初めから画商ジョバンニ・フレッパのもとで働き始めた。フレッパは、19世紀半ばから収集家の間で人気の高いルネサンス彫刻の模造品を扱っていた。1865年、フレッパはバスティアニーニにフィレンツェの偉大な詩人であり哲学者のジローラモ・ベニヴィエーニの胸像を制作させ、パリの産業館で公開した。的確な人物表現によってルネサンス期の精神を見事に表現したものと絶賛され、美術研究家の間ではドナテッロかヴェロッキオの作と推測された。翌年、所有者であるド・ノリヴォのコレクションの競売で1万3600フランという途方もない額でルーヴル美術館に引き取られた。しかし、ノリヴォと協定を結んでいたフレッパは、ノリヴォから分配金が支払われなかったため、バスティアニーニとともに胸像は贋作であるという暴露記事を雑誌に発表した。ルーヴル美術館はこれを認めず、フランスとイタリアの美術界は激しく論争を繰り返したが、バスティアニーニの持ち出した大量の証拠によって事実関係が実証され、ルーヴル美術館は面目を失ったのである。

あと、娘を持つ父親として、ほっこりと言うか、しっとりしてしまうのが「地下墓所のアリア」ですね。藤田の娘(と言われている)エリザベータがオペラの勉強をするためにイタリアに旅立ってしまう。

うちの娘さんも、そのうち、親元から巣だって行ってしまうのね・・・・と思うと悲しくなってくる。




ギャラリーフェイク(12) (ビッグコミックス) Kindle版

タイトル:ギャラリーフェイク 12巻
著者:細野不二彦
発売元:小学館
おすすめ度:☆☆☆☆(ですなぁ)
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