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外資系コンサルの真実

2018年01月11日


著者:北村慶
発売元:東洋経済新報社

この本は素敵だ。読む前までは「どーせ単なるマニュアル本だろう」と思っていたのですが、全く違った。

考え方と働き方を教えてくれる素敵な本だ。

どこを読んでもためになることだらけだけど、とくにこの辺が刺さったわ。
こうした環境下にあって、他弱の一つであった「ボストン・コンサルティング」がとった戦略は、つぎのようなものでした。
(1)業界リーダーの「強み」を徹底的に分析する。
(2)その「強み」とは異なるところに、ミズからの「価値訴求」を設定することで、ギョリーダーとの直接対決を避ける。
(3)業界リーダーの顧客と同じ業界に属するライバル会社を、自社の潜在顧客としてセールス活動を集中する。
(4)以上の戦略により、二番手グループの中でのトップを目指す。
(5)その後、ほかの"多弱"とは完全に差異化できた段階で、READERと直接対峙する。

これはいろんな業界で使えて、これがこの本で一番心に刺さった内容でしたわ。

あとこれ
「世界再興のコンサルティング・ファームは、マッキンゼーである」というブランド・イメージができ上がっている以上、それと同じ路線では顧客にアピールすることはできず、かりに、顧客を獲得できても、"マッキンゼーの亜流"として、手数料の値引きを要求されるケースも多く見られたのです。

ですな。これも、心に刺さるwwだって、亜流だものね。

あとは有名だけど、仮設検証のPDCAサイクルの流れ

インタビュー・データ分析

課題の洗い出し

課題の構造化

本質的課題の絞込み

解決のための予備的仮説の構築

行動・情報による仮説検証
↓↑
進化した仮説の構築

解決策実行の行動計画策定(マイルストーン設定)

実行支援(マイルストーン・チェック)

ですな。

あと、これも有名だけどボスコンのPPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)
市場成長率と相対市場シェアを高/低でセグメントして、そこに自社製品をマッピングするやつね。

あと、マッキンゼーが開発したビジネススクリーンね。
事業の魅力度と事業単位の地位(自社の強み)の軸をそれぞれ低/中/高で分割して、そこに利益回収、現状維持、増強、各事業をマッピングしていくと。

これは色々使えそうだな。

この本は物事を考えるということに使える素敵な本ですな。

あと、コンサルの限界もちゃんと書いてあるのが良かった。コンサル変えたって、同じレポートが上がってくるかもしれないし、コンサルを活かすも殺すも、クライアント企業の社長しだいだとな



外資系コンサルの真実―マッキンゼーとボスコン


タイトル:外資系コンサルの真実
著者:北村慶
発売元:東洋経済新報社
おすすめ度:☆☆☆☆(良い本です)
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反知性主義

2017年10月23日
著者:森本あんり
発売元:新潮社

久しぶりに、良い本を読んだな、という気がする1冊。
自分に知識を植え付けるために、内容を血と肉にするために、何度も読み返してしまった。

サブタイトルは「アメリカが産んだ熱病の正体」ですな。

ブッシュJrが大統領だった頃から、言われ始め、トランプが大統領に当選したタイミングで、一気に広まった「反知性主義」という言葉。日本国内で使われている、いわゆるB層をおだてておけばOK、やつらテレビしか、それもバラエティしか見ないし、という解釈に納得しないので、読んでみたら、超しっくり。

そもそも反知性主義を語る前に、「知性」について理解する必要があるわけで、それは
「知性」とは、単に何かを理解したり分析したりする能力ではなくて、それを自分に適用する「ふりかえり」の作業め含む、ということだろう。知性は、その能力を行使する行為者、つまり人間という人格や自我の存在を示唆する。知能が高くても知性が低い人はいる。それは、知的能力は高いが、その能力が自分という存在のあり方へと振り向けられない人のことである。だから、犯罪者には「知能犯」はいるが「知性犯」はいないのである。
と。

なに言葉遊びしてんだよ!と突っこみ入りそうですが、まずは、知性について定義しないとだめでしょ、と。

で、そうなると反知性主義とは
知性が欠如しているのでなく、知性の「ふりかえり」が欠如しているのである。知性が知らぬ間に越権行為をしていないか。自分の権威を不当に拡大使用していないか。そのことを敏感にチェックするのが反知性主義である。もっとも、知性にはそもそもこのような自己反省力が伴っているはずであるから、そうでない知性は知性でなく、したがってやはり知性が欠如しているのだ、という議論もできる。どちらにせよ、反知性主義とは、知性のあるなしというより、その働き方を問うものである。
いや~、反知性主義について知りたいのであればこの本を読めと色んな人が言っていましたが、まさにそうだな。
あと、キリスト教をちゃんと学びたくなったな。



反知性主義―アメリカが生んだ「熱病」の正体―(新潮選書) Kindle版


タイトル:反知性主義
著者:森本あんり
発売元:新潮社
おすすめ度:☆☆☆☆☆(ものすごく良い本)
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